このガイドは、初めてVPNを設定する人に向けたものです。決済が完了しただけでは使える状態にはならず、実際に使えるかどうかを決めるのは次の4つの手順です。購読リンクの取得、クライアントへの導入、回線の選択、接続確認。各手順には明確な期待結果があり、そこに当てはまらなければその手順で止まっているということなので、最初から入れ直す必要はありません。
以下、操作順に説明します。すでにどこかでつまずいている場合は、「よくあるつまずきとセルフチェックリスト」まで飛んで照合し、そのあと前の手順に戻って確認してください。
申し込み前に確認しておきたい3つのこと
料金表を前にすると迷いやすいものです。次の3つを決めておけば、どのプランを選ぶかは自然と見えてきます。利用期間、月あたりのおおよその通信量、同時に使う端末の台数です。
利用期間:長く使うなら月額プランがおすすめです。通信量は開通日を基準に毎月リセットされるので、暦月を意識する必要はありません。年に数回しか使わない場合は、使い切るまで有効で期限のないトラフィックパックのほうが向いています。
通信量:調べものをしたり、メールを送受信したり、標準画質の動画を見る程度なら、月に数十GBで足ります。毎日4Kを見たり大きなファイルをダウンロードしたりすると、使用量は何倍にも膨らみます。月額プランは3段階ありますが、違いは毎月の通信量だけで、回線と端末に関する条件は同じです。
| プラン | 料金 | 毎月の通信量 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 月額プラン・ライト | ¥9.9 / 月 | 60GB | Web閲覧、メール、たまに動画 |
| 月額プラン・スタンダード | ¥18 / 月 | 250GB | 毎日動画を見る、複数端末で同時接続 |
| 月額プラン・ヘビー | ¥28 / 月 | 500GB | 長時間の4K視聴、ダウンロード、家族で共用 |
通信量が一定しない人は、容量単位のトラフィックパックが便利です。¥158 / 300GB、¥358 / 1000GB、¥658 / 3000GB で、使い切るまで有効、期限はありません。出張や一時的なプロジェクトなど利用頻度が低い場面では、月額プランよりトラフィックパックのほうが割安です。
端末の台数:本サービスは台数制限がなく、パソコン、タブレット、ルーターを同じアカウントで同時に接続できます。2台目のために別途契約する必要はありません。
支払いはAlipay、WeChat、USDTに対応しています。登録に必要なのはユーザー名とパスワードだけで、メールアドレスは不要です。確認メールを待つ手間が省け、個人情報も1つ少なくて済みます。
月額プランの途中でアップグレードしたい場合、差額は残り日数で按分されるので、新たに購入し直す必要はありません。トラフィックパックは「使い切るまで有効」というルールなので、多めに買っても期限切れにならず、ゆっくり消費できます。
ステップ1:購読リンクを取得する
購読リンクはアカウントのパスワードではなく、1本のURLです。クライアントがこれを読み込むと、ノード一覧、ポート、暗号化方式、転送パラメータを取得でき、定期的に再取得もできます。実質は認証情報と同じで、リンクを手にした人はあなたの通信量を使えます。グループに貼ったり、スクリーンショットを送ったりしないでください。
ログイン後、ユーザーパネルで購読リンクをコピーします。通常は複数の形式が用意されているので、使うクライアントに合わせて1つ選びます。
- 汎用形式:ノード情報をまとめてエンコードした形式で、対応範囲が最も広く、迷ったらこれを選べば間違いありません。
- ルール設定形式:振り分けルール付きの設定ファイルで、「日本国内は直接接続、海外は回線経由」で自動振り分けするクライアントに向いています。
- 新型クライアント形式:構造化された設定で、新しいプロトコルに対応した次世代クライアント向けです。
コピーで最も起きやすいミスは形式ではなく長さです。リンクの末尾にはパラメータが並ぶことが多く、選択範囲が少し短いだけで途切れてしまい、クライアントに貼り付けると「購読が無効」または一覧が空になります。貼り付けたら文字数を一度確認するか、いっそもう一度コピーして上書きしましょう。
ステップ2:クライアントに導入する
インポート自体は難しくありません。難しいのはプラットフォームごとに扱いが違う点です。次の順番で進めれば、各手順に確認できる結果があります。合わなければその手順で止めてください。
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対応プラットフォームのクライアントをインストールする
Windows、macOS、Android、iOS、Linuxのそれぞれに対応版があります。デスクトップではTUNモードに対応したクライアントを優先してください。システムプロキシを認識しないアプリもまとめて引き受けられます。
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購読を1件追加する
クライアントの「購読」または「設定」で新規に1件追加し、リンクを丸ごと貼り付けます。「メイン回線」など自分で分かる名前にしておくと、後で端末を変えたときに混同しません。
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手動で一度更新する
保存したらすぐに手動で更新し、ノード一覧が更新されるのを待ちます。多くのクライアントは定期的な自動更新に対応しているので、以後は日単位の取得で十分です。頻繁に手動で押す必要はありません。
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ノードを1つ選んで接続する
最初の回線は、自分に最も近い地域のIEPL専用線ノードを選ぶのがおすすめです。まず「つながる」ことを確認し、そのあと必要に応じて別の回線に切り替えてください。
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システムプロキシまたはTUNを有効にする
ここをやらないと、ここまでの作業がすべて無駄になります。クライアントは接続済みと表示しているのに、ブラウザはローカル回線のままです。デスクトップではシステムプロキシかTUNを有効にし、モバイルではシステムの確認ダイアログでVPN構成を許可します。
プラットフォームごとの違い
- Windows / macOS:システムプロキシはシステム設定に従うプログラムだけを対象にし、TUNモードはすべての通信を引き受けます。管理者権限が必要ですが、互換性は最も高い方式です。
- Android:アプリ単位のプロキシに対応しており、指定したアプリだけを回線経由にできます。システムの省電力設定がバックグラウンドプロセスを終了させることがあるため、常時接続する場合はシステム設定で許可しておきましょう。
- iOS:システムレベルのVPN構成を使うため、ネットワークを切り替えた後や長時間バックグラウンドに置いた後は、再接続が必要になることが一般的です。
- Linux:コマンドラインのクライアントはスクリプトに組み込みやすく、GUIクライアントはデスクトップでの日常利用に向いています。どちらも同じ購読リンクを読み込みます。
プロトコルが合わないときの症状
購読に含まれる主なプロトコルはShadowsocks、VMess、Trojan、VLESS、Hysteria2、TUICです。クライアントのバージョンが古いと、認識できないプロトコルは非対応として表示され、ノード一覧が灰色になります。この場合は購読が壊れたと疑う前に、クライアントを更新してからもう一度購読を更新してください。
インポート後にノードが1~2個しか見えない場合、回線がそれだけしかないのではなく、購読の更新が成功していない可能性が高いです。リンクが完全かどうかを確認し、もう一度手動で更新してください。
ステップ3:回線を選ぶ
ノード一覧は数十から百件以上になることも珍しくありませんが、2つの軸で絞れば十分です。まず地域、次に種類です。地域はアクセスしたいサービスがどの国にあるかで決まり、種類はその経路が安定しているかどうかを決めます。
| 回線タイプ | 経路 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| IEPL専用線 | 端末間の専用線で、公衆インターネットの国際出口を経由しない | 経路が固定され、夜のピーク時間帯でも変動が小さい | ビデオ会議、ライブ配信、長時間の接続 |
| 中継 | 中継入口を経てから出口サーバーへ転送 | コストが低く、選べる地域が多い | 日常のブラウジング、調べもの |
| 直結 | 海外の出口サーバーへ直接接続 | 構造は最もシンプルだが、国際出口の混雑の影響を受けやすい | 一時的な利用、ピーク時間帯以外 |
動画を見るなら、動画配信に対応していると表示されたノードを優先してください。会議、リモートデスクトップ、オンラインゲームはIEPL専用線が優先です。経路が固定されていて揺らぎが小さく、肝心なときに途切れません。日常の調べものなら中継で十分で、すべてを専用線に集中させる必要はありません。プロトコル面では、Hysteria2とTUICがパケットロスの多いネットワークでより安定し、ShadowsocksとTrojanは互換性が高く、古い端末でも扱いやすいです。
選んだら、すぐに長期間使い続けるのは控えましょう。2~3個のノードをそれぞれしばらく走らせ、夜のピーク時間帯でも安定しているものを固定し、残りは予備に回します。
ステップ4:接続確認
クライアントが「接続済み」と表示しても、ローカルのトンネルができただけで、通信が本当に回線から出ているとは限りません。出口IP、DNS解決、アプリ単位の範囲という3つの確認で判断します。
出口IPを確認する
接続後に本機のIPを表示するページを開き、表示される所在地が選んだ地域になっているかを見ます。そのあと切断して再読み込みし、2回の結果が違えば、通信が確かに回線を通っていると判断できます。2回とも同じなら、原因は回線の遅さではなくプロキシが効いていないことです。
DNS解決を確認する
IPだけでは足りません。DNSリクエストが契約中の回線事業者にそのまま送られると、出口IPは海外なのに名前解決は国内、という状態になります。一部のサイトでは異常と判定されたり、より遠いノードに解決されたりします。DNSリークテストのページで解決サーバーの所在地を確認し、出口の地域と一致していれば問題ありません。
アプリ単位の範囲を確認する
Androidのアプリ単位プロキシやデスクトップのTUNモードでは、「プロキシは有効なのに、特定のアプリだけ通っていない」ことが起こります。対象のアプリをプロキシ対象に追加するか、一時的にグローバルモードに切り替えて試し、2つの結果を比べれば原因が分かります。
- ✅ 出口IPの所在地が選択したノードの地域と一致し、切断するとローカルIPに戻る。
- ✅ DNS解決サーバーが同じ地域にあり、ローカルの回線事業者に戻っていない。
- ✅ 対象のアプリがプロキシの範囲内にあり、ブラウザと他のプログラムで挙動が一致している。
- ❌ ステータスランプだけを見てIPを確認しない——「接続済み」は通信が回線を通っていることを意味しません。
- ❌ ブラウザだけ暗号化DNSを有効にしており、システムの解決設定を迂回した結果、解決結果が回線と一致しない。
よくあるつまずきとセルフチェックリスト
次の項目を順番に確認すれば、「つながらない」の多くは自分で切り分けられます。クライアントを何度も入れ直す必要はありません。
- 購読を取得できない:まずリンクが途中で切れていないか、次にクライアントのバージョン、最後にシステム時刻を確認します。VMessとVLESSは時刻に敏感で、数分ずれているだけでハンドシェイクに失敗します。時刻を自動同期に設定してください。
- ノードがすべて灰色:プロトコルが現在のクライアントに対応していません。クライアントを更新してから購読を更新し直してください。
- 接続できるのにページが開かない:システムプロキシが有効になっていないか、ブラウザのプロキシ拡張機能が設定を上書きしています。まず拡張機能を無効にし、そのうえでシステムプロキシの状態を確認してください。
- 一部のアプリだけつながらない:アプリ単位プロキシが対象アプリを除外しているか、そのアプリが独自のDNSを使っています。TUNまたはグローバルモードに切り替えて確認してください。
- 速度が速くなったり遅くなったりする:何度も速度テストを繰り返すより、回線タイプを変えるほうが効果的です。夜のピーク時間帯はIEPL専用線を優先し、ピークを外れたら中継に戻します。
まとめ:初日にやることは実は4つだけです。購読リンクを取得する、クライアントに導入する、地域と種類で回線を1本選ぶ、出口IPとDNSの2つの確認で通信が本当に回線を通っているかを確かめる。この4つを一度通せば、以後の端末変更やノード変更も同じ手順で済みます。プランは使用量に合わせて選び、迷ったら下の段階から始め、途中でアップグレードする場合は残り日数分の差額を支払います。どうしても合わない場合は、7日間の理由不要の返金があります。